〜(U・ω・)〜読書してるよ〜〜
(U・ω・)このごろは夜テレビもあんまりいいのやってないし、本でも読もうぜ!っていう
雰囲気が我が家に蔓延しているので、晩ご飯を食べた後は自然と本読んだり漫画読んだり
お絵描きタイムなぞやっておるので、ちょくちょく本を読み終わってます。
なので幾つか感想を書いていくよ〜。ややネタバレありだよ〜〜
(U・ω・U)望楼館追想は、まとめサイトでオススメの本教えろよって感じのタイトルの中で、紹介されてた本なのです。ストーリーはこんな感じ。
人付き合いが苦手だったり、トラブルが起きて”フツウ”ではうまくやっていけない人間たちが、どうにかそれ以上世間に巻き込まれまいと生きて行く場合、人は極力中へ中へと引きこもるものですな(U・ω・)
望楼館はそういった人たちのお互いに関与しないまま生きて行く為の場所になっていて、またそういう人々が各々で偏執的な生活をするには、お互いに設けたルールにぶつからないように更に謎のルールが出来上がって、異様な生活が成り立つものです。そんなルールの中で子供の頃から育った主人公のフランシスは、一見臆病な人物に見えて実際は特異な歪んだ人物に育ってきているのです。いつも白い手袋を自分の肌と信じて生活し、他人の思い出の品を盗んでコレクションにするフランシス。37歳。それまでの人生のすべてを歪んだ環境で育ってきた男なのです。
元々は父の代までは裕福な家庭の象徴のようなものだった望楼館。一時は様々な住人で賑わっていたのに、時代と家主の手腕の無さともに没落し、周りの景色も変わって行く中で取り残されて行く。そしてそこから出られず、自分に閉じこもっている人々も取り残されていくです。
それがある日、どうも今までとは違うタイプの、前向きな女性が新しい住人としてやってくるのですが、それを知ったフランシスと住人は今までの”静かな生活が崩される!”と慌てて彼女を追い払おうとするのですが…
(U・ω・)というお話なのです。
最初はフランシスの人物像や、そこがどういった建物なのかという事は伏せられたままストーリーが始まるのです。ところが話を追うごとにただのボロ建物が実は世間と隔離された奇人変人の集まる一角と判明。更に話が進むと、彼らはそれぞれの閉じこもっている理由を持っていて、徐々に目を背けていた自分の実情に向き合わされていく事になるです。これは新しい一歩を踏み出すには必ず必要だけれど、残酷な場面でもあるです。それが少し笑えるような悲しいようなタッチで描かれているのですな。
それでも後半では、みんな「自分を欺いて生活をしてるだけだ」って本当は心のどこかで分かってる。でもそれを伏せて生きてきた。でもそこに悲喜こもごもながら変化がもたらされるっていうのがお話の最後までのエネルギーになってるですな。
全500ページ越えなので、ストーリーに乗るまでが読むの大変ですが、
文章は難しい訳ではないので読みやすいです。面白かったです(U・ω・)v
さて、こちらはずっと山ブームが来てるOTK氏がげっとした神々の山嶺っていう漫画なのです。愛蔵版で全5巻。夢枕獏の小説をベースに、孤独のグルメの作画やってる谷口ジローさんがこちらも作画をしているです。これはかなり面白かったですぞ!
孤独のグルメ(こちらも原作者が作画と別の人)も私は読んだ事あるですが、あのなんともちょっと気だるいけどごはんがウマいとそこそこ嬉しいし、メシ不味いとその日もうんこ。みたいな雰囲気がたまらんところもあるですが、こちらはもっと山と人生ぶつけられたような気持ちに漫画なのです。それでいて実際の山岳史を絡めたロマンもたっぷり詰まってるです。しかも絵もべらぼうにウマい。登山風景や山並みの様子が、登山誌の写真集見てるみたいで圧巻(U・ω・)
ストーリーは1920年代に実際にあった、イギリス登山隊によるエベレスト遠征と登山者マロニー&アーヴィンの行方不明事件がネックになっているです。彼らはその時無事帰還していれば、20年代というまだ登山史の浅い時代にエベレスト登攣を成功した事になったのですが、帰還せぬまま行方不明に。後に荷物や所有物の落ちていた場所、アーヴィンの遺体の状況から見て、登攣は成功していた可能性もあるし、登頂出来なかった可能性もある。また、マロニーの遺体は行方不明のままという事で、実際に長い間謎に包まれていたそうなのですな。
一方で漫画の方では、エベレスト登頂を目指してた隊に付随して写真を撮りに行った町田が、撮影中の登山家滑落死による失敗の後、ある日ネパールの片隅の転売屋でマロニーが持参していたはずのカメラを見つけることで、話がすすむですな。その中で山に取り付かれたように人生をを歩んできた男、山しか何も残らなかった男、羽生冗二と会う事になるです(U・ω・)
町田も山を撮り、自分もある程度は登り登山家を撮ってきた男なので、登山の為に彼女のに人生を振り回したり、ファインダー越しに登山家の死を直視してきて、まかりにも山とともに生きてきた男。謎に包まれマロニーのカメラーもしフィルムが見つかり現像できれば、20年代登攣の真実が分かるかもしれないものーと、天才登山家と言われてある時から日本から消えた羽生との遭遇によって、自分の喪失の埋め合わせから彼らを追い、次第に山に登るのはなぜか?なぜここに自分もいるのか。生きる事とはどういう事なのか、という問いかけに自分の人生も傾けて行くのですな。話の終盤に進むほど、山登りの壮絶さから、極限の状況での死と生を自分の中で自問し、選択する行動のようにも思えてくるです。
(U・ω・U)ここで出てくる羽生という人物は、人付き合いもクソみたいな態度しかできなくて仕事もうまくいかなくて、本当に山しか自分には無い、けれど山で親しい人物を亡くしてて、常に自分の生を山に問うしか出来ない。登山に純粋が故に無骨でしか居られなかった人物なのですが、この人は実在のモデルが居るそうなのです。
登山費にゆうに百万も飛ぶエベレストと、それを求めるが故に仕事を放り出し、そしてそれ故にお金がなくスポンサーを得られない。登ることが出来ない羽生のエベレスト、それは森田さんにおいて、実際の話だったようなのです。
(U・ω・)こっちも読んでみたいところだね〜。
自分ではちょっとした山でも登山しようとは思わないけどね…
疑似体験が出来るのが本のイイところだね★