ぷっぷコラム

ねふ日記帳

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(U・ω・)読書めもーーー単純な脳、複雑な「私」

(U・ω・)まず最初に、今回は私の寝言がたっぷり入ってるので、まともに受け止めないで、「池谷さんの本とは切り離して」読んでいただければ幸いなのです…。下書きで文中にお断りを書いてたらお断りだらけになってしまって読みにくかったので、最初にドカンとまとめてお知らせしておきますね…。あくまでワタクシが読んだ後に持った感想の個人めもレベルのお話なのであしからず…。あとややネタバレあり。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜ε===( 」U◜ω◝)」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 単純な脳、複雑な「私」を読んだでござる。

 
(U・ω・)読みました。人の意識やこころってなんだろうー?笑ったり悩んだり、一筋縄では説明出来ない自分とこころを考えてみるともの凄く複雑に出来上がってるように思えるのだけど、脳科学の観点から見たとき、実は脳自体はすごくシンプルな造りなんだーと驚かされる本なのです。
 私がこの本を読み出したきっかけは、OTKが筆者池谷さんと糸井重里さん対談の「海馬」って本を貸してくれて、(U°ω°)もうちょいラクして物覚え良くなるコツみたいな本が読みたいなあ〜★と思ったからでした。その点では内容違ったんですけどね…。
 
ただ、私が以前からぼんやりと「不思議だな」「そのうちこうなるんじゃないかなあ」と、全く根拠もなく思ってた事柄のいくつかを、なんだかもう少し自信を持って言えそうな気分になる後押し・裏付けを貰ったような気になれた本でした。今までの「精密で高機能そうな脳」という印象から「実はコンピューター並みに精密な造りではあるけれど、思ったよりもずっとシンプルな構造であり、心はそこから派生したものに過ぎない」という新しい見方に目からウロコがポロポロなのでした。ただ、それって凄く理にかなってるなあと思ったです。というのは、以前に「フェルマーの最終定理」や小川洋子さんと藤原正彦さん対談本の「世にも美しい数学入門」を読んだ時に、世の中を表す公式はすごくシンプルで美しいものだと知ったのと重なったからでした(U・ω・)シンプルで美しく汎用性の高い物。それこそが進化や変化に寄り添う柔軟性を持ったものであり、それは、とても、「美しいこと」だと。
 私はここ暫く「かわいいもの、デザインの美しいものってなんだろう」とぼんやり考えてたですが、究極にシンプルなものとかフラクタルに複雑かつ整った美しさとか、バランスがとれたもの。なんてクリっと分類しようとしがちだったのですけど、そういうものも私たち人間が自然の定理の中で同じような仕組みを組み込んで存在している以上、ベキ分布で存在するのではないかと感じるようになりました。(ベキ分布は単純な脳、複雑な私。を参照(U・ω・)中学の理科のグラフとかで出てくるヤツです)
ベキ分布っていうのがミソで、まあまあある一定レベルに優れたものを見ても、大多数の人がいいね!って言ってても何人か確実にそーでもないよなあ。なんて思う人が居るってことですな。このゆらぎが存在するのが結構大事なんじゃないかと思った次第なのです。
 
とかウダウダ書いたけど、
(U・ω・)完全に私の妄想っすけどね。根拠は特にないからネ。
 
話を戻しますと、(U・ω・)わたしが漠然と感じてたことっていうのは、
1 今はオカルト扱いの分野の中でも、もっと科学の解明が進んだら「もう少し気持ちのよい形で」一般化されていく気がする。
2 昔の人より新しい世代の人ほど、なんか効率よく物覚えがいいひとや、頭のいい人が全体数に対してちょこちょこ増えているような気がする。(いい人とそうじゃない人の二極化があるようにも思う)
3 いずれ世界中で文化の差異が無くなって、みんな同じような文化背景の中で生活してそう(格差が無くなるということではない)。
 
 
【自分が分かるよう解説めも。】
1「今は怪しそうな事も、いずれ気持ちよい形で解明されるかも?」の裏付けに関係ありそうと感じたは、「幽体離脱が脳の機能としてあるらしいことは確か。でも誰にも再現性がある事象ではないから、特に研究はされてない」というページや、進化の話より。
=>今はまだ分からない分野でも、解明が進むにつれて明確化すると、人間にとって心地よい扱いやすい形で一般化されていく可能性。
 
2「最近の人のが頭よさそう」☞「3−63可塑性の高い物が淘汰に打ち勝つ」「3−64多様性を失った種は滅びる」
進化は可塑性…環境適応に合わせられるもの程生き残りやすく、ある特定の環境に適応する事…可塑が一般化したあとは、素早く可塑化できるようになる者ほど生き残りやすくなる。☞人間社会の中での小さい次元での進化?
 
3「いずれ皆同じような人になる」(U・ω・)これは直接本と関係ないけど、テレビ放送やインターネットなど情報の受け取りやすさが進むにつれてずっと感じてることだったですが、「多様性を失った種は滅びる」を読んで、「あ…、」と思ったのであった。すぐ人類滅亡とは思わないけれど、それぞれの地域性をほったらかしてグローバル化とか遣り過ぎるとまずは文化的な死が来るかもと。
 
 ヾ(U・ω・)ノ 私の個人めもが多くてアレでしたっすけど、余計な事抜きにして「へーー!」っていうのがいっぱいあって面白かったよ。本が分厚いし言葉が耳慣れないから読むのそこそこ大変だけど、高校生にお喋りしながら説明してるのを本に収録してるので読みやすいです。池谷さんの優しい雰囲気と、高校生の意見も「その考え方おもしろねー」って聞き取っていってくれるような人柄も、大きいなーと思うです。
 
 
その他本とは関係ない部分もめも。
・世の中に頻発する式があるということ。=> ベキ則
「世の中には法則がある…」とか言うとめちゃ胡散臭いけれど、まずもっと細胞だのシンプルなものがあって、それが環境に合わせた進化の過程で、効率良く合わないものを切り捨てていい物は残して行った結果、その環境に合わせた変化を式にしたら、ぺろっとすっきりした式が出た。っていうのが結果的に残っている定理みたい。
 
・シンプルで応用がききやすい法則は柔軟性がある
・人間もその法則に則って意識して生活するのがイイという訳では無いけれど、意識しなくともその一端になってしまうというのは知っていてもいいかも。
・人に寄り添う科学が適合されていく。
フェルマーの最終定理を読んでた時…
数学者が感じるのは、世の中にはとてもシンプルで美しい定理があり、数学者はそれを発見した時の感動が凄まじいということ。「世の中はこれ」という形でものすごくシンプルな数式が目の前にドンと出されるような感覚。
 

(U◜ω◝U)下の二つは、数学私わからんですけども、数学者のドキドキワクワクの部分だけ読ませてもらってるぜって感じで面白かったです。フェルマーの最終定理の解明発表場面なんかは、野次馬がわんさか来て見てるけど、実は何が起きてるのか皆よく分かって無い感とかジブリ映画のワンシーンみたいで面白い。

藤原さんの話は「数学って詩的で美しいんですよ」っていう話とか、ぐっと来るものが多いです。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

 

 

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