ぷっぷコラム

ねふ日記帳

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(U・ω・)泥とタイルでスッキリした話。

物置状態の部屋にポロッと置いてあったOTK氏の本。

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(U3ω3)OTK氏は小屋が好きなので「小屋小屋!」ってよく言ってるんですけど、こういうマニアックな本もちゃんと世の中では出版されてるもんだなと感心したものです。私はケッコンしてから知ったのですが、INAX出版(現LIXCIL出版)がこの手の建築関連本をよく出しています。

 

INAXと言えば、私の実家はからわりと行きやすい距離に常滑のINAXライブミュージアムがあるのですが、ここにタイル博物館という施設があるです。古今東西のタイルが展示されてる施設で、もっと言うと地元民の間では「古い便器がいっぱい展示されてたり、ミニ便器に絵つけ出来たり泥だんご作れるところ」でも通っています。

とは言っても、実際施設自体は広くてとても綺麗にしてあるところだし、おされなピザを食べられるレストランもあるですけどねー。ただ愛知在住時には私には身近なようであんまり身近でない場所だったかも(U・ω・)メインであるタイルに正直そこまで興味が無かったですからですな…。

 

自分にとってもっと身近なタイルと言えば、こんなウンチみたいなどうでもいいエピソードがあるです。

我が家の父上は野山の散歩が大好き。夜中にクワガタを取りに山に乗り込むぐらいには好き。そんなとーちゃんと私は子供の頃よく一緒にその辺の山をブラブラ歩いてて、適当に半島の南の方の野山を散歩してたことがあったです。その辺にしては小高な山で、高台に出て、ふとなんかハゲ山になったかと思うと辺には風呂場に敷くような細かいタイルが大量に落ちていたのでした…。(U;3ω3)ふ、不法投棄か!?などといいながら盛り上がった(?)ですが、子供の頃からなんだかもんやりとその思い出が脳裏の奥っちょのほうにこびりついていたのであります。

 

そしてもう一つ。私は小学1年生の時、通学に片道2〜30分かかって学校まで通ってたました。そんでもって、その行く途中にやっぱり風呂場のタイルが大量に放置した挙句に地面に埋まったようになってる家がありました。丸い青いタイルだったので、大量の綺麗な目玉みたいでなんか気味が悪いけど綺麗で見ずにはいられないスポットだったです。

そしてそのお宅から我が家までの帰路にも、アスファルトにぽつぽつ同じタイルが無造作に埋まってて、ついでに100円玉が一個埋まってる坂もあって、それらは全部まとめて私の見たくないけど見ずにはいられないスポットとして、一点の染みのように私の脳裏に焼き付いておったのです…。

そういう経験から、タイルって私にとっては身近だけど目を逸らして生きてくものという存在だったのかもです。

(U3ω3)え?どうでもいいって?

 

(U・ω・)それにしても、あの山の中のタイルはなんだったんだ… と時々ふと思い出してたですが、あれよあれよと月日が経つうちに、すっかりそんなことも忘れ去っていったのでした。

 

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柴田元幸特集が目当てで買ったcoyoteの26号。

 

その中にたまたま、INAXライブミュージアムの方たちの話が載っておりました。

このページのお話し相手はムサビの近代美術史の教授の方。フランク・ロイドが帝国ホテルの旧本館を建てた時の話が書いてあったです。

名古屋の北に明治村という、明治建築の展示保存を目的にした博物館があるです。博物館といっても実際の所はテーマパークみたいになってるので、愛知県民は案外と遠足なんかで行く事のある場所の一つです(U・ω・)勉強名目にはサイコー!

上で書いた帝国ホテル旧本館をメインに、鴎外・漱石の家や学校・庁舎・郵便局・病院など、ほぼ全ての建築物の中にも実際に入る事も可能なので、建築好きの人にとっては垂涎ものスポットで、ケッコン前にOTK氏が私の実家の両親に挨拶に来た時もフツウの繁華街に行くよりはって事でついでに出かけた場所でもあるのでした。

 

話はもどる。

で、coyoteにはその帝国ホテル旧本館をフランク・ロイド氏が建てる時、「建物に使う黄色く焼けるタイルが欲しい。構造物として機能し、ひっかき傷をつける事で装飾美も兼ね備えた素材が欲しい」という事で探した結果、その条件に見合うタイルを焼ける陶工がいたのが常滑だったそうです。

そんでもって、その土が取れたのがこの半島の南部。

南部の山…。

 ( U°ω°)「あのタイル落ちてた辺の山ーー!!!』

 

 

 

 私がそれを言いたかっただけのこの超長い前置き。たぶん読んでる人にとってもものすごくどうでもいい上に、(Uεωε).o(え、別にそこってはっきりわかんねーじゃん…)と突っ込みたくなる話であるですが、とりあえず自分の中でウン十年モヤッとした何かがするりと滑り落ちた瞬間なのでありました。長年自分の着てる服にずっとちっこくくっついてた事象(ンコー)が、過去に何度か足を踏み入れたある場所とたまたま身近に詰まれてた雑誌の中から見つけてフランク・ロイドに洗い落としてもらったようなこの爽快感!

 この爽快感を私は誰かと共有したかったのです!!

 

 

(U,,・ω・).o(ちょっと大げさに言っちゃったな!)

別に知らなくても、きっとフツウに生きてたですけどな!。

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こんなような場所だったような気もするし、そうでもなかったような気もする…
 
あの辺り、みんなそんな感じの場所ですからね…。
そんな訳で、どんだけ散歩してたんだ疑惑とそこに入り込んじゃってて良かったのか疑惑を残しつつももう時効だよね?とビクビクしながら、また帰省の時には新たな目でINAXミュージアムも見に行ってみようかな。という気持ちになった日なのでした。
 
 泥小屋っていうのはある意味タイルも近いですよね〜。
親戚みたいなもんですよね〜〜〜〜。
 

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